4つのポリシー(4つの教育方針)
近畿大学工業高等専門学校 教育方針
近畿大学は、「未来志向の実学教育と人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」を教育理念として掲げてきました。この「建学の精神」と「教育理念」は、知識基盤社会へ転換しようとする21世紀の日本において、いっそう必要とされる理念であると自負します。
本校が、工業高等専門学校の特色を生かしながら、共に手を携えて目指そうとしているのは、「実学教育」と「人格の陶冶」の融合です。真の「実学」とは、必ずしも直接的な有用性を志向するだけではなく、その事柄の意味を学び取ることを含みます。現実に立脚しつつも、歴史的展望をもち、地に足をつけて、しなやかな批判精神やチャレンジ精神を発揮できる、創造性豊かな人格の陶冶を志向するものです。「自主独往の気概に満ち」、生涯にわたって自己の向上に励み、社会を支える高い志をもつことが「人に愛され、信頼され、尊敬される」ことにつながります。このような技術者を社会に送り出すことが、これからの時代に、本校が目指す社会的使命であります。
本校が、工業高等専門学校の特色を生かしながら、共に手を携えて目指そうとしているのは、「実学教育」と「人格の陶冶」の融合です。真の「実学」とは、必ずしも直接的な有用性を志向するだけではなく、その事柄の意味を学び取ることを含みます。現実に立脚しつつも、歴史的展望をもち、地に足をつけて、しなやかな批判精神やチャレンジ精神を発揮できる、創造性豊かな人格の陶冶を志向するものです。「自主独往の気概に満ち」、生涯にわたって自己の向上に励み、社会を支える高い志をもつことが「人に愛され、信頼され、尊敬される」ことにつながります。このような技術者を社会に送り出すことが、これからの時代に、本校が目指す社会的使命であります。
アドミッションポリシー(入学者受入れ方針)
本科
本校は、人格教育と実社会に役立つ教養と専門的知識の育成に努め、創造力あふれる技術者の養成を目指しています。この目標を達成するために、次のような人の入学を期待します。
- 人々のくらしや環境に関心のある人
- ものづくりや実験が好きな人
- 部活動、ボランティア活動、寮生活などを通して仲間づくりをしたい人
専攻科
専攻科「生産システム工学専攻」では 社会の技術発展に貢献するための広い視野からもの創りを考え、それぞれの専門分野の高度な知識と幅広い工学的素養をもって、考えたものを実現していく開発型技術者の育成をめざしています。この目標を達成するために、専攻科では次のような人の入学を期待します。
- 新しい技術の修得や学理の探求を進めたい人。
- 工学の基礎的学力を有し、ものづくりに意欲をもって取り組める人。
- 専門性の高い仕事に就き、専門的技術者として社会で活躍したい人。
カリキュラムポリシー(教育課程の編成方針)
本科
本校は、近畿大学の建学の精神「未来志向の実学教育と人格の陶冶」と教育理念「人に愛され、信頼され、尊敬される人の育成」に加え、本校独自に設けた学習・教育目標を達成するため、専門コースごとに特徴あるカリキュラムを提供します。
シラバス2019年度
- 時代と社会のニーズに応えるゆとりある技術教育と人格教育を提供します。
- 専門分野(機械・電気電子・情報・都市環境)を選択する前に、工学の基礎となる共通学力を身に付ける工学基礎教育課程(1~2年次)を設け、専門工学分野へのスムーズな導入を図ります。
- 習熟度別クラス分け授業や少人数クラス授業を取入れるなど、学生の個性を生かしたきめ細かい授業を提供します。
- 実験・実習を数多く開設し、難しい工学技術も易しく学べる授業を提供します。
- 卒業研究、民産官学連携、インターンシップ、公開講座、ロボット創造工学など、創造性を養う実学教育の充実を図ります。
- グローバル社会で活躍できる人材養成のため、実践的英語科目や第二外国語科目(中国語・韓国語)の開設、交換留学や海外カレッジとの相互交流など、生きた語学修得の場を豊富に提供します。
- 各種資格取得講座、特別進学講座、インターンシップなど、卒業後の進路決定を支援するプログラムを展開します。
- 近畿大学をはじめ、国立大学やその他の有名私立大学との単位互換制度の充実を図り、卒業生のスムーズな大学編入学の実現に努めます。
シラバス2019年度
専攻科
開講科目は、一般科目、関連科目(専門基礎科目)、および共通専門科目と専攻区分別専門科目(機械工学・電気電子工学・土木工学)の4つに大別できる。一般科目は、語学や人文・社会科学に関連した科目からなる。コミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を養成するとともに、社会人としての健全な価値観と豊かな教養を持ち国際的に活躍できる能力を身につけさせる。関連科目は、数学や物理・化学及びインターンシップからなる。専門科目の本質を理解するための工学基礎知識を修得させる。共通専門科目は、機械工学・電気電子工学・土木工学の各専攻区分に横断的な専門科目、および生産システム工学特別研究からなる。講義では、複合的・融合的な専門分野について対応できるような応用知識を習得する。特別研究では、実践的な問題に対し自発的に考え、解決に向けて計画を立案し、継続的にそれらを実行することで、当該分野の先端的な研究開発能力を養成する。専攻区分専門科目は、本科および専攻科関連科目・共通専門科目で修得した専門分野の基礎知識をベースに、より深い専門知識を与える講義科目、および実験と実習からなる。当該専門分野の先端技術に即応できる能力を育成する。履修方法について、一般科目では全て必修であり10単位を履修する。関連科目では,選択科目から8単位以上履修する。共通専門科目では、生産システム工学特別研究Ⅰ,Ⅱ12単位は必修とする。専門区分別の専門科目では、工学実験2単位と工学演習2単位は必修とする。その他の共通専門科目と専門区分別の専門科目については、全て選択科目とし、合わせて28単位以上履修する。自分が選択した専門区分以外の専門科目を履修した場合は、関連科目として単位を認める。
授業科目ツリー (専攻科)
シラバス2019年度
授業科目ツリー (専攻科)
シラバス2019年度
ディプロマポリシー(卒業認定・称号授与に関する方針)
本科
本校は、近畿大学の「建学の精神」と「教育理念」に則り、「社会に貢献するための広い視野からもの創りを考え、それぞれの専門分野の知識と工学的素養をもって、考えたものを実現していく創造力あふれる技術者」の育成に努めます。所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、準学士の称号を授与します。
卒業までに身に付けるべき資質を以下に示します。
卒業までに身に付けるべき資質を以下に示します。
- 工業高等専門学校での種々の学びを通じて、「人に愛され、信頼され、尊敬される」、新時代を担う人間性豊かな技術者へと自らを成長させ続ける自己教育力を培っていること。
- 工学の基礎となる学力や技術を有し、実践的なデザイン能力を身に付けていること
- 技術者としての健全な価値観や倫理観を有し、社会の発展に貢献できる判断力と協調性を身に付けていること
- 自分の考えをはっきりと主張できるコミュニケーション能力を有していること
- 工学の基礎となる学力や技術を身につける。
- 数学、物理などの工学基礎科目における基礎学力を身につけること。
- 実験データの集計や報告書作成にコンピュータが活用できること。
- 実践的なデザイン能力を身につける。
- 専門分野の基礎知識を修得するとともに、関連する他の分野の基礎知識を修得すること。
- 実践的な問題に対し、修得した専門分野の知識を問題解決に応用できること。
- 構想したものを具体的な形に表現するCADソフトウェアが活用できること。
- 技術者としての健全な価値観や倫理観を養う。
- 自国および世界の文化や価値観を理解し、自然との調和を考慮した視点からものごとを考えることができること。
- 社会人としての健全な人格を有し、技術者に要求される倫理観を身につけること。
- 幅広い教養に基づく豊かな人間性の養成。
- 人文科学、社会科学、自然科学の分野の基礎学力を身につけること。
- 課外活動、特別活動、学校行事などへ参加することで豊かな人間性を身につけること。
- コミュニケーション能力の養成。
- 得られた結果を日本語でまとめ、プレゼンテーションができること。
- 英語の基礎知識を修得し、英語の読解、記述、簡単な会話ができる能力を身につけること。
専攻科
専攻科は、近畿大学の「建学の精神」と「教育理念」に則り、「社会の技術発展に貢献するための広い視野からもの創りを考え,それぞれの専門分野の高度な知識と幅広い工学的素養をもって、考えたものを実現していく開発型技術者」の育成に努めます。終了時に身に付けるべき学力や資質・能力は以下の通りです。
- 工学の基礎となる学力や技術を身につける。
- 数学、物理などの工学の基礎となる学力を身につけること。
- 情報リテラシーを習得し、情報を収集、分析し活用できること。
- 実践的なデザイン能力を身につける。
- 専門分野の基礎知識をベースに、より深い専門知識を修得するとともに、関連する他の専門分野の基礎知識を修得すること。
- 実践的な問題に対し、習得した知識を活用して、解決に向けて計画を立案し、継続的にそれらを実行できること。
- コンピュータを活用して自らの創造性を具現化するデザイン能力を身につけること。
- 諸問題に対して、専門分野の枠を超えてチームで解決策を計画・実行し、問題を解決できること。
- 技術者としての健全な価値観や倫理観を養う。
- 最新の技術や物事に対する探究心を持ち、自主的、継続的に学習できる能力を身につけること。
- 自然と生命の尊厳を正しく理解し、併せて互いの人権を重んじ、共生の理念を育むこと。
- 知的財産権などの基礎知識を理解し、社会的ニーズへの即応できること。
- 幅広い教養に基づく豊かな人間性の養成。
- 人文科学、社会科学、自然科学などの幅広い教養を身につけること。
- 身近な問題から地球規模の問題まで関心を持ち、物事を考えられること。
- 幅広い教養に基づく豊かな人間性の養成。
- 日本語で理論的に記述、発表、討議ができること。
- 外国語によってコニュニケーションがとれる基礎能力を身につけること。
アセスメントポリシー(学生の学修成果の評価(アセスメント)について、その目的、達成すべき質的水準及び具体的実施方法などについて定めた学内の方針)
- 評価の目的
ディプロマポリシーに挙げた「卒業までに身に付けるべき資質」を、学生が卒業時にどの程度有しているかを評価し、教育の質保証や卒業生の質保証に繋げることを目的とする。 - 達成すべき質的水準
学習・教育到達目標やディプロマポリシーに挙げた- 工学の基礎となる学力や技術
- 実践的なデザイン能力
- 技術者としての健全な価値観や倫理観
- 幅広い教養に基づく豊かな人間性
- コミュニケーション能力
- 自己教育力
- 評価の具体的実施方法
教学マネジメント体制のもと、教務部が中心となって具体的な評価を実施する。- 学生個人の評価
- 卒業研究への取組み状況、卒業論文、研究発表の評価
- 単位取得状況とGPAによる評価
- 資格・免許の取得状況
- 学内外における諸活動の成果等
- 学修評価アンケート
- 教育プロセスの評価
学生の進路(就職・進学)実績、卒業・進級判定、GPAの実態把握、資格取得実績、および卒業時のアンケート、卒業後のアンケート、進路先アンケート、授業アンケートなど各種アンケートを踏まえ、学校全体・専門コース・共通教育科・各科目レベルでの学修成果逹成状況を評価する。
- 学生個人の評価