近畿大学工業高等専門学校


校長からご挨拶



校長

高専とは、中学校の卒業生を受け入れ、本科5年間、さらにその後専攻科2年間で5年乃至7年間の一貫した技術者教育を行う高等教育機関で、本科卒業生には「準学士」の学位が、専攻科修了生で大学評価・学位授与機構の審査に合格した者には、大学卒業生と同じ「学士」の学位が授与されます。


本高専は、学校法人近畿大学の併設校として昭和37年4月、熊野市に熊野高等専門学校として開校し、平成12年近畿大学工業高等専門学校と改名、平成23年4月名張市に移転、平成24年に創立50周年を迎え、現在に至っております。こうした永き近大高専の歴史の1ページに校長職を務めさせて頂けることをとても誇りに思うとともに、「歴代の先輩方が築いてこられたこの高専をより活性化させて行かねば」と強い責任を感じております。


本校は、神野稔前校長による平成12年度からの学校改革により、「教育の高度化」と「地域との連携」を強力に進めてまいりました。平成17年度より1工学科・コース制に改組し、共通科目を1、2年次で充分に履修後、3年進級時に専門コース(機械、電気電子、情報、都市環境)を選択できるようにしました。同年度に専攻科「生産システム工学専攻」を開設、本科4、5年次と合わせた4年間の技術教育プログラム「もの創り工学」は、平成19年度JABEE(日本技術者教育認定機構)によって国際的な基準を満足しているとの認定を取得しています。中国深圳外国語学校や英国ミッドチェシャーカレッジなどと協定を締結して研修生や留学生を相互に受け入れるなど、国際交流にも力を入れています。企画広報部と地域連携テクノセンターを窓口に、市民公開講座の開講、共同研究の実施、資格取得講習会やサイエンススクール(小学生対象)の開催、各種地域イベントへの学生参加等々、地域社会への貢献にも努めております。こうした結果、大学評価・学位授与機構による機関別認証評価において高い評価を戴いております。

本校の特徴は、何と言っても「個性を尊重したきめ細かい教育」と「抜群の就職・進学実績」です。野球、柔道、陸上競技、サッカー、ソフトテニス、吹奏楽など、種々のスポーツ・文化クラブのほか、ロボット、ソーラーカー、エコランカーといった高専特有の技術系クラブなどがあり、クラブ活動やボランティア活動などに思いっきり打ち込みながら勉学に励むことができる環境を提供しています。さらに、ハイレベルな大学への編入学を目指す学生には、相当レベルの授業と特別補講のほか個別授業を行っています。こうした教育サービスは、トップレベルのスポーツ実績を持つ教員・スタッフ、トップ企業や大学院で先端的な研究開発を行って来た専門科目教員・スタッフと、学生生活の悩み事にも親身になって相談にのってくれる共通教育科教員が適正に配置された近大高専だからこそできるものと自負しています。

本校の卒業生・修了生は、大手企業から地元企業まで幅広い分野で活躍しています。また、近畿大学はもちろん、名古屋大学、筑波大学、豊橋技科大学、長岡技科大学、九州大学、名古屋工業大学などの国立大学あるいはその大学院に進学し、より高度な技術を学んでいます。

以上のように、本校の教育システム・学生支援体制、進路実績には自信があります。今後も神野稔前校長が築いて来られた「特徴ある高専教育」を引き継ぎ、教職員の皆さんと協力して、健全な学校運営を進めていきます。みなさんにも、高専の良さ、近大高専の良さをもっと知って頂けるよう努力いたします。


学校法人近畿大学の建学の精神である「実学教育」と「人格の陶冶」を実践し、社会に貢献するための広い視野、専門分野の知識、工学的素養を有する創造力あふれる実践的技術者の育成に努めてまいる所存です。今後とも、近畿大学工業高等専門学校をよろしくお願い申し上げます。



近畿大学工業高等専門学校 村田 圭治