
神野:本校は高専制度ができた昭和37年に創立し、これまで7,225人の卒業生を送り出してきました。名張市移転が決まり、本校がこの地で存続できることは、卒業生も含め我々全員、大変喜んでおります。
亀井:私どもの街が近畿大学高専さんに来ていただき、伝統までも引き継がせていただける。このことは大きな喜びです。また、産学官民による街づくりや産業の振興、教育の活性化など、関西最大級の大学である近畿大学さんとの連携にも、大いに期待を寄せています。市民も平成23年4月の開校開学に向けて、安全安心な寮づくりや、さまざまな環境整備に喜んで努めています。
神野:現在の校舎がある熊野では、学生の半分ほどが通学生ですが、その子どもたちも名張市では寮に住み、親から離れて生活することになります。不安もあるでしょう。それだけに、非常に心強いお話ですね。
亀井:近畿大学高専さんには、市民から「おらがまちのおらが学校」と言われるような開かれた学校、愛される、期待される、頼られる、地域に根ざした学校づくりを目指していっていただければ、と願っています。
神野:地域密着、地域貢献型の学校にするため、市民の皆さん、商工業者の皆さんに学校を開放したり、本校の教職員、学生もいろんな施設へ積極的に入っていこうと考えています。当校は教員49名中26名が博士、11名が修士。特許取得者や一級建築士など、広い分野でトップクラスの技術者がいるので、地元の産業活性化のお役に立てると思います。
亀井:先生方のさまざまなシーズを芽吹かせ、育てて花を咲かせようという地元企業が出てきたら、まさに学校と企業が一体になっていきますね。
神野:本校は部活動も盛んで、サッカー、野球、陸上、柔道とか、全国大会で活躍できる強い種目がありますので、入りたいという地元の中学生も出てくるでしょうし、それなりの学力水準を備えて入学してもらい、文武両道の教育を進めていきます。学園祭も、「熊野祭」から「名張祭」に改称し、周辺市町村の後援や、各種団体の協賛を得て、もっと地域の住民参画型のイベントとしたいですね。
亀井:近畿大学さんには実学主義という初代理事長からの強い思いがあり、その伝統は近畿大学高専さんにも引き継がれていますね。それを発揮し、私どもの企業さんとのインターンシップ、あるいは夏休みのアルバイト、そういう中での交流をどんどん深めていただきたい。地元企業の方々からも、近畿大学高専さんの優秀な方々には地元への就職にも目を向けてほしい、と言われています。
神野:名張市には工業団地もあります。各企業のインターンシップなどを体験するうちに、子どもたちのすばらしいところ、いいところを見出し、大事にしていただけるなら、その企業に就職することになるだろうし、地域に根ざした学校になっていくでしょう。さらに近畿大学本部・医学部などから、専門家もこちらに呼んで、できるだけこの街の活性化につながるような形で取り組めたらと思っています。
亀井:その環境づくりのために、我々も精一杯の努力をしていきたいと思っています。
神野:本当によろしくお願いします。