【先生に聞いてみた!~オンライン授業ってどうなの?】

 

新型コロナウィルス感染症拡大、緊急事態宣言を受け本校でも4月後半よりオンライン授業になりました。

誰もが経験したことがない非常事態の中、学校、授業に対し、戸惑いや不安を感じられた学生さんもいたことでしょう。

しかし先生方も同じく戸惑い、学生の皆さんの学びを止めない一心で、模索しながらも授業を行ってきたのではないでしょうか。

現在は対面授業を行っていますが、実際オンライン授業ってどうなの?

先生が取り組んでいることとは?

本校の情報処理教育センターの坂東先生にお話しを聞いてみました。

坂東先生、突然研究室におじゃまします。

先生の研究室は自由な感じですね!とてもリラックスできそうです。

本日は宜しくお願いします!

★早速ですが、オンライン授業が決定された当初のことをお伺いします。
大変だったことはどんなことでしょう?

「授業をどうするかということですね。学生の通信環境に負荷がかからないようにスライドにまとめようということになったんですが、

その準備が一番大変で…。

最初は学生にどんなスライドを作って、どう授業を進めていったらいいのか見当が付きませんでした。」

 

対面授業と同じようにはできないということですよね?

「対面授業と同じようにはできないし、しない方がいいですよね。そもそも黒板は当然横に長いわけで、学生は全部見れますよね。

そうすると例えば左3分の1に授業内容が書いてあって次に真ん中、次に右に板書して説明しながら進んでいる時に学生の様子を見て

わかってないなぁと思ったら、また真ん中に書いてある説明に戻れますよね。

それがスライドだとできないし、学生の理解度も学生の表情が見えないのでわからない。もしかしたら寝ていたらとか・・」

 

★なるほど。確かに。そうすると学生の理解度を知るということが重要になってきますね。
そこはどうやって工夫されたのですか?

「私が担当している情報コースの授業の場合は、課題として学生にプログラムを提出させるんです。本来は学校のPC教室でする授業を自宅でやるというこ

とになる。でもすべての学生がプログラムを作るPC環境にあるわけではないから、学生みんなが見れるWEB上でプログラムが書けて、

実行もでき、提出もできるというものを作りました。私の場合は説明があって、次にサンプルコードがあってというような」

 

★サンプルコード?よくわかりません。見せて頂けますか?

「これは4年のプログラミング演習です。

学生はこのサンプルコードを自分でちょっと変えてみて実行してみたらどうなるかなぁと自分で試せるんです。

というか動く解説ページですね、動くし、触れる!」

 

★学生にとっては、学んだことをすぐに実践できるのでわかりやすいですね!

 「オンライン授業で準備したこのサンプルコードや、スライド資料などは対面授業でも併用できますしね。

学生に配信しておけば、学生はあとで何度も見返すことができますし、学生にとってもプラスだったんじゃないかな」

 

★これはレポートですか?

ご愛用のiPad Pro

「学生の実験レポートです。提出されたレポートは直接ここにペンで採点して、学生へ返します。

 学生はレポートを紙で印刷して、私に提出してという手間も省けるし、私が採点して直接書き込みできるのはいいですね」

★便利ですね!お互いにとってメリットがあるということですね。

 

★他に今後授業でやっていきたいことはありますか?

「今後は動画での配信ですね。ただ、それはリアルタイムじゃなくて、オンデマンド(※)になると思いますが、

そうすると授業と違って後で見返せる。

早いと思えば自分でペースを落としてみればいいし、逆に充分わかっている人は飛ばしてやってもらえればいい。

こちらが予め準備さえしていれば。その学生の進み具合、理解具合にあった授業がやりやすい。っというのが良い所。

あと、ご飯を食べながらとか、お菓子を食べながらとかできるんで(笑)」

(※オンデマンド:録画したものを配信する形。回線増強後になる予定)

 

★そうですね、動画の方がわかりやすい授業もありますね。
何より自分にあったスタイルでできますしね(笑)

「あとアクティブラーニングも取り入れていきたいですね。もっと学生が積極的に調べて発言したり、能動的に関われるような授業ですね。

もっと自由な感じで!」

 

★最後に学生の皆さんへ一言お願いします!

たくさんの授業の中で、全部マスターしないといけないと思わず、授業の中でたった一つでも興味を持って、面白がって、

授業の範囲を超えてどんどん自分から学びとってくれたらいいな。そのために教員はいると思ってます!」

 

~インタビューを終えて~

「すべては学生の皆さんのために」という授業に対する先生の熱意に感動しました。

どんどん新しい授業の可能性も広がってきて楽しみですね。

本日は貴重なお話ありがとうございました!

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