卒業生2名が「ボルグワーナー・イノベーション・エクセレンスアワード」を受賞!

本校2016年度卒業生で、ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン株式会社(名張市八幡、以下「ボルグ社」と略す)に勤務する中谷航也さん(青山工場・施設動力Gr.)、下野快生さん(本社・生産技術Gr.)がこのほど、米国BorgWarner Inc.から、目覚ましい業務改善や生産力の向上、技術革新などの取り組みに携わったスタッフに授与される「BorgWarner Innovation Excellence Award(ボルグワーナー・イノベーション・エクセレンス・アワード)」を贈られました。

自動車のトランスミッションチェーンやエンジン用チェーンなどを開発・生産するボルグ社を含め、世界18か国に67の拠点を持つBorgWarner Inc.には、約3万人の従業員が在籍しています。近年、本校の卒業生もボルグ社のさまざまな現場で活躍し、中谷さんと下野さんは2017年4月に入社しました。

生産量・生産効率が上がらず、取引先企業が製造ライン停止の危機にあった九州地方のサプライヤーへ、2017年2月からボルグ社の従業員が順次出向。中谷さんと下野さんは、入社1か月後から約2か月間出向し、先輩社員とともに、作業の標準化や業務改善を進め、生産の遅れを回復(計画比60%→125%)させることに成功しました。

今回、サプライヤーへ出向した10人が同アワードを受賞し、先日、米国デトロイトでサーキットを貸し切って授賞式が行われました。現地ではチェーン工場を見学し、現場担当者とコミュニケーションをとる機会も設けられました。

7月30日にはボルグ社の三島邦彦社長、中谷さん、下野さんが本校を来訪され、受賞の喜びを話されました。

中谷さん、下野さん「例えば、作業を止めずに給油できるかなど、作業全般の何を改善しなければならないかを常に考えました。高専で学んだものづくりの姿勢が生きていると思います」

三島社長「今回の受賞は、彼らの仕事がInnovative(革新的)であったということの表れ。技術やものづくりに対する姿勢がこの近大高専で培われてきたのでしょう。自社の技術が、従来とは異なるものづくりの現場でも通用するかどうかを証明する機会、先々現場でリーダーになりうる人材を成長させる機会にもなりました」

 

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