近大高専・ソーラーカー部紹介

2019/01/25

高等専門学校や工業系の高校・大学が技術・技能を競い合う場の一つに「ソーラーカーレース」があります。本校も移転前の熊野時代からソーラーカー部が活動し、鈴鹿サーキットで行われている「ソーラーカーレース鈴鹿」に毎年参加しています。

機械システム・電気電子・制御情報コースの4・5年生を中心に15人前後で活動し、何よりも「機材を大事に扱い、安全に・丁寧に作る」ことを最優先に、部品作りや車体製作を日々行っています。ドライバーは、ライセンスを持つ教員や専攻科生が務めることが多くなっています。

以前は、なかなか思うようなマシン作りやレースができず、出場せずに開発に集中した時期もありました。新たに着任した専門教員の指導も仰ぎながら、ここ数年は競争力の高いマシンでレースに臨めています。

 「ソーラーカーレース鈴鹿」は毎年夏休みに行われる全国規模の大会で、6月の試走会を経て、8月に本番を迎えます。実際にマシンを走らせる機会は貴重ですが、少しでもデータを蓄積し、ソーラーカーならではのクセや特徴をつかもうと汗を流しています。

前年のマシンの空力性能を向上させて臨んだ2018年のレースは、4時間耐久のエンジョイⅡクラス(※)で、これまでのベストとなる42周回を走り、過去最高となるクラス4位(総合9位)に入ることができました。念願の表彰台まであと一歩でしたが、今年はモーターの改良によってスピードアップを図り、表彰台を狙えるようなマシン製作に取り組んでいきます。

※エンジョイⅠクラス……18歳以下が主体のチーム
エンジョイⅡクラス……年齢制限なし(高専・大学・社会人チーム)


2018年のレースでドライバーを務めた専攻科2年の池田州君「図面、設計から組立まで、学生が手作りで出来上がるソーラーカーは、自分が図面を引いたものが現実になるうれしさを実感できます。後輩たちや、これから近大高専を目指す子たちにも、作り上げていく過程のさまざまな加工を積極的に経験してほしいです」

これからの近大高専ソーラーカー部の活躍にご期待ください。

歴代のソーラーカー達

2005年

2012年

2016年

2017年

2018年

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