令和2年度卒業研究発表会の報告

2021年2月13日(土)に近大高専の各コース5年生の卒業研究発表会を開催しました。

卒業研究発表会は5年生が1年間かけ研究したものを発表する場です。

各コースの特色を活かした研究で、高専生活の集大成にふさわしい発表会でした。

発表後には質問も多くあり、とても実りのあるものになりました。

今回はその中から一部を紹介します。

 

機械システム

機械システムコースでは、「マスクモーク」という装置を作成して、咳をした際の飛沫の浮遊を可視化した研究発表が行われました。また、ソーラーカーに関する研究、ロボット開発に関する研究、自動運転に関する研究、那智黒石粉末の利用方法や精密機器の冷却方法に関する研究、プレス加工に関する研究、マグロ型遊泳ロボットを利用し、水中を効率よく高速で進む方法を研究した発表がありました。

 

電気電子コース

電気電子コースでは、OPEN STREET MAPという誰でも自由に編集することができる地図プロジェクトを利用し、名張市の地図情報の充実を目的とした研究発表が行われました。また、身に着けるための太陽電池開発に関する発表、半球デジタル地球儀の常設展示の発表、人型ロボットに関する研究などの発表がありました。

 

制御情報コース

制御情報コースでは、位置情報をもとにスタンプラリー形式で名張観光できるアプリの開発発表や、人工衛星のデータを利用しタンザニアにおける植生変化に関する発表が行われました。また、AIを利用した学習教材の開発、気象予測システムの開発、VRを利用したアプリ開発に関する発表など、ITを駆使した多様なアプリ開発やシステムの提案が行われました。

 

都市環境コース

都市環境コースでは、土木系・建設系それぞれの研究発表が行われました。

土木系からは、名張川を定期的に採取して、薬剤耐性菌の有無や状況を調査した研究や、水質の維持を目的とした水処理の研究発表がされました。また、地域のコミュニティバスにおけるアンケート調査データの分析発表や、地盤の液状化や補強に関する研究発表があり、活発な質疑応答がなされました。

建築系からは、名張市の旧町の水路を活用した遊び場や空間をデザインし、コンペに参加した発表が行われました。また、紙の橋梁模型から構造・設計による強度についての研究や、屋外の温熱環境評価に関する研究、空調設備の位置による快適度の研究、大人と子供の空間の印象に関する発表や施設の設計計画などの発表がありました。

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