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学生便覧(履修関係の抜粋)

1.近畿大学工業高等専門学校について

高等専門学校は昭和30年代の日本経済の高度成長と科学技術の著しい進歩に伴い、産業界の要請によって不足する中堅技術者の育成を目的として昭和37年に制度化されました。
現在、全国で国立51校、公立3校、私立3校の計57校の高等専門学校が設置されています。
高等専門学校は大学と同じ高等教育機関であり、学校教育法第70条の2に定められているように、「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成すること」を目的としています。つまり大学に相当する専門知識の習得と専門学校に相当する職業に直結した能力の開発という両面の教育を担っているのが高等専門学校です。
近畿大学工業高等専門学校には中学校を卒業してから入学する5年間の「本科」とさらにそのあとの2年間の「専攻科」があります。つまり本校では高校+大学という7年一貫教育を同じキャンパスで受けることができます。

本科を卒業すると「準学士」という資格が得られます。その後就職する学生もいれば専攻科や大学3年に編入(一部2年次編入)する学生もいます。専攻科を修了し大学評価・学位授与機構の審査に合格すると大学卒業と同じ「学士」の資格が得られます。専攻科を修了した学生は就職または大学院へ進学します。
高校では生徒、大学では学生と呼びますが、高専では皆さんのことを1年生から「学生」と呼びます。生徒とは「学校で教えを受ける者」、「師(先生)につかえる者」という意味に対して、学生とは、「学業を修める者」、「自分で学習する者(先生は指導する立場)」という意味があります。この違いをよく理解し自分が「学生」であることを自覚して、自分で学業を進め自分で考え行動する習慣をつけてください。

2.本科履修ガイド

1.修業年限

本科の修業年限は5年で、9年を超えて在学することはできません。

2.総合システム工学科の構成

総合システム工学科の1、2年次は専門コースに分けずに、一般教養科目及び共通の工学基礎科目を学習します。3年次に専門コースに分かれ5年次まで一般教養科目も一部ありますが専門科目を中心に学習します。
専門コースには機械システムコース、電気電子コース、制御情報コース、都市環境コース(土木系、建築系)の4つのコースがあります。

3.学期と授業時間

1年を前期と後期に分け、前期と後期で時間割も変わります。実験・実習、卒業研究など通年で行われる科目もありますが、多くは前期又は後期の半期単位で開設されます。
授業時間は年間を通じて次のとおりです。


時限 時間
SHR 8:50 ~9:00
1 9:00 ~9:45
2 9:50 ~ 10:35
3 10:40 ~ 11:25
4 11:30 ~ 12:15
昼休み 12:15 ~ 13:00
5 13:00 ~ 13:45
6 13:50 ~ 14:35
7 14:40 ~ 15:25
8 15:30 ~ 16:15

SHR(ショートホームルーム)は8:50から始まります。遅れないようホームルームに入って下さい。本校の授業時間は1時限45分ですが、教科によっては2時限連続で行うものもあります。
授業終了後の5分間は、個別質疑応答に使ってください。また、授業を担当するすべての教員にオフィスアワー(Office Hours)が設定されています。シラバスに教員のオフィスアワーが記載されていますので、気軽に先生の部屋を訪問し、相談や質問を行ってください。

4.授業科目と単位について

(1) 授業科目
授業科目には必修科目と選択科目があります。必修科目は必ず履修し単位を取得しなければなりません。必修科目の中に未修得単位があると進級・卒業ができません。選択科目は開設されている科目の中から学びたい科目を選択し履修して単位を取得する科目です。履修しなくとも進級・卒業に影響はありませんが、専攻科・大学への進学希望者やたくさんのことを学びたい人、さらに難しいことにチャレンジしたい人はぜひ選択科目を履修してください。なお学年の始めに選択科目履修希望調査を行いますので希望する選択科目を記入して提出してください。

(2) 単位について
高等専門学校の単位は、履修単位(30時間の学習で1単位を修得する)制度で行われてきました。しかし、平成17年に高等専門学校設置基準の省令が一部改正され、大学と同じ方式である学修単位も認められることになりました。本校の専攻科では学修単位制を適用していますが、本校の本科でも4、5年生の選択科目などで、適用しています。

履修単位と学修単位の1単位修得するのに要する時間
授業の種類 1単位当たりの
授業時間
学校や家庭での
自学自習時間
本校の略称
履修単位 30時間 規程なし 履修単位
学修単位 講義科目 15時間 30時間 学修A
学修単位の科目は、4、5年生のシラバスに「学修A」と表記されています。これは上記の表のように、「授業時間+自学自習時間=学修時間」に応じた「自学自習」が学生に求められることになります。担当教員による「自学自習」に関する説明をよく聞いて受講して下さい。
この学修単位は、従来の履修単位に比べて単位を修得するための授業時間は半分になるので、進む速度は従来の2倍になり、講義の2倍の自学自習も要求されますので、日ごろから自主的に学習して、単位を修得できるように勉学に励んでください。

5.進級・卒業の認定

(1) 進級の認定(高専は単位制ではなく学年制です)
次の全ての条件を満たすと、その学年の課程を修了したものと認定され次の学年への進級が認められます。

  1. 学年学業成績に不合格科目がない者
  2. 欠席日数が年間出席すべき日数の3分の1をこえない者
  3. 特に素行の悪くない者

(2) 卒業の認定
第5学年の課程を修了した者について、本科の全課程の修了したものと認められ卒業が認定されます。卒業要件の単位数は5年間で一般科目83単位、専門科目86単位以上の合計167単位以上です。

6.試験

(1) 定期試験
前期中間考査、前期期末考査、後期中間考査、後期期末考査の計4回行います。定期試験は通常と異なる時間割で行われ試験時間は50分、休憩時間10分となります。なお実験実習等は試験の代わりに報告書や作品の提出で成績の評価を行う場合があります。定期試験の実施科目・時間割は試験の1週間前にクラスに通知されます。

(2) 追試験
病気等やむを得ない事情で定期試験を欠席した者は追試験を受けることができます。追試験は公認欠席の場合は100%、その他(病欠など)の場合は80%で評価します。定期試験には万全の体調で臨んでください。

(3) 再試験
定期試験ごとの評価が60点未満の場合定期試験後に再試験を受験することができます。再試験に合格した場合の評価は60点です。

(4) 期末再試験
前期・後期ともに中間考査と期末考査の両方が「合格」でなければその科目は「合格」となりません。もし一つでも「不合格」が残っている場合、1科目につき500円の再試験受験料を払って期末再試験を受けることができます。期末再試験の手続きを教務部で行い、事務部で再試験受験料を納付したのち受験してください。しかし期末再試験を受けることなく定期試験もしくは定期試験後の再試験で合格しておくことが大事です。


(5) 定期試験における注意事項
以下の注意事項をよく守って受験してください

  • 教室では出席番号順に座って受験してください。
  • 机の中には何も入れず空の状態にしてください。
  • 机の上には鉛筆、シャープペンシル、消しゴムのみ置き、筆記用具入れは鞄等の中に保管してください。科目によって電卓等の持ち込みを許可することがあります。
  • 携帯電話は、試験中は電源を切り鞄等に保管してください。試験中の携帯電話の操作はカンニングとみなします。
  • 試験開始後30分以内に入室すれば、遅刻を認め試験を受けることができます。この場合試験後遅刻届を担任に提出してください。
  • 試験終了まで原則として退室は認めません。試験開始より30分経過後で、試験監督者がやむを得ないと判断した場合のみ一時退室を認めるが、この時点で答案用紙を回収し再入室後は試験を継続できません。また必ず教室に戻ってください。
  • テスト終了時には、まず、ペンを机の上に置き、きょろきょろせず、私語は慎んで、答案用紙が回収されるのを待ってください。
  • 病気(法定伝染病以外)等でテストを受験できない場合、後日追試験を受けるこ とができますが、最高80点となります。その際、必ず事前に担任の先生に欠席の連絡し、欠席届を提出してください。
    公認欠席の場合の追試験は最高100点です。なお、公認欠席の手続きを必ず取ってください。
  • カンニングが発覚した場合、その科目については0点とします。またその後定期考査を受験することができますが、定期考査終了後その学生を無期停学とします。また、定期考査中に2度目のカンニングが発覚した場合は即無期停学とし、全科目0点とします。

7.成績評価

  1. 学業成績の評価方法は科目ごとにシラバスに記載されています。最初の授業でシラバスが配布されますので説明を聞いて確認してください。
  2. 学業成績は試験の得点ではなく、出席状況・授業態度や小テスト・レポートなどを総合した評点であり100点法で評価します。成績は次のように5段階で評定され「可」以上が合格です。
    評価 点数 GP(グレード・ポイント)
    90点以上 4
    80点以上90点未満 3
    70点以上80点未満 2
    60点以上70点未満 1
    不可 60点未満 0

    高専は義務教育ではありません。成績がよくないと進級できません。必ず合格できるよう頑張りましょう。

  3. GPA 制度 … グレード・ポイント・アベレージ(GPA)制度とは、欧米の大学で一般的な成績評価方法で、学生一人ひとりの履修科目の成績評価をグレード・ポイント(GP)に置きかえた平均を数値により表すものです。
    【GPA スコアの算出方法】
    GPA とは、1単位あたりの成績の平均値を示すものです。
    なお、GPA の算出基礎になる科目は「履修した全ての科目」(ただし、インターンシップなどの合否判定となる科目を除く。)を対象とします。

    によって求めます。

    学修の状況及び成果を示す指標としての GPA を算出することにより、学生の学習意欲の向上、教育の国際化をめざしています。また、この GPA 値を基に進級が危ぶまれる学業成績不振な学生をリストアップし、指導や保護者を含めて3者面談することがありますので、学生の皆さんは試験前だけ頑張るというのではなく、日頃からコツコツと学業成績向上に向けて頑張ってください。

8.出席時数

高専では試験でよい成績を取るだけではなく、授業に真面目に出席することが必要です。このため毎回授業の始めに出席を取ります。各科目の年間欠席時数が、1単位につき6単位時数を超える者はその科目は不認定となります。ただし公認欠席は欠席時数に含まれません。

9.公認欠席

次に定めるものは公認の欠席として取り扱います。公認欠席の願い出をするものは事前に学級担任を通じて「公認欠席願」を教務部へ提出してください。ただし次の3、4に該当する場合はクラブ指導教員の認印を必要とします。

  1. 忌引き 不幸にして親族の喪に服するとき
    忌引期間は、
    1親等 7日
    2親等 3日
    3親等 2日
    とします。

  2. 就職試験・進学試験の受験
  3. 公傷公務(クラブ活動でのけがなど)
  4. 校長の認めた公式の試合、行事への選手派遣
  5. その他  法定伝染病(インフルエンザ等)や災害など

10.休学・復学・退学・留学

病気等やむを得ない理由により3カ月以上継続して修学することができないときは、休学することができます。休学の期間は1年以内で、休学の期間は修業年限に算入されません。休学を希望するものは「休学願」を担任を経由して教務部へ提出してください。病気による休学の場合は「休学願」に医師の診断書を添えなければなりません。
休学していた者が復学する場合、担任を通じて「復学願」を教務部へ提出してください。病気で休学していた場合は、医師の診断書が必要となります。病気や進路変更等の理由により退学しようとする者は、その理由を明記した「退学願」を保証人連署のうえ教務部へ提出してください。退学した学生が保証人連署の上、再入学を願い出たときは、選考の上相当学年に入学を許可することがあります。
在学中に外国へ留学する場合は、担任と相談の上、「休学願」を教務部へ提出してください。